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なぜ人は健康でありたいのか

2022.7.27 / 更新2022.7.27

人が健康を求める最大の理由は「自由を奪われたくない」からです。多くの若者は、健康はあたり前についてくる、若者の特権と考えているのではないでしょうか。しかし、時間が経つのは早く、あっという間に年を重ねて、気づいた頃には健康も失っています。

中年になると脂肪が増え、健康よりもまず見た目の改善ばかりに気を取られます。そうこうしているうちに、体調不良や健康診断の結果で病院のお世話になっているというケースが多いでしょう。この時に医師に言われる「このままだったら死にますよ」の一言で、一気に健康を意識し始めます。これは、「健康になりたい」ということより「死にたくない」が心理的に勝り、自由を失わないためには健康しかないと気が付くのです。健康を求めている人は、不健康な人たちというのが実情なのです。

アメリカの心理学者、アブラハム・マズローの「欲求5段階説」は、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」という前提で、人間の欲求を5段階の階層で理論化したもので、低階層の欲求が満たされると、より高次の欲求を満たすための行動を起こすようになる、と説いています。そのなかで、生命を維持するための“生理的欲求”は最も低次な欲求とされています。人は誰しも自ら選び取った豊かな人生を送ることを願い、まずはその基礎となる健康を求めるのではないでしょうか。

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